いつまで食べさせる?猫とストラバイト療法食の正しいつきあい方教えます!

猫のストラバイト、療養食とのつきあい方その5 猫のストラバイト


「猫のストラバイトには療法食、ホントにそれでいいの?」
シリーズもこの記事が最後になります。
読んでくださった方、長々とおつきあいありがとうございます!

たまたまこの記事だけ読もうとしているあなたへ。
できれば「猫のストラバイトには療法食、ホントにそれでいいの?」シリーズを
最初から読んでいただけるとすごくうれしいです。

猫のストラバイトにはずっと療法食、ホントにそれでいいの?まとめ記事目次
猫のストラバイト療養食のすべてを徹底解剖!中身がわかれば使い方もわかります。長期連用のリスクもしっかり理解できる!

その1~その4まで、けっこうネガティブなことを書いてきましたが
管理人もみじは猫のストラバイト対応療法食のキャットフードを
全否定しているわけでは決してありません。

あまりに安易に、中身を知らずに使い続けている人が多いことに
危険を感じてこの記事を書き続けてきましたが、
使い方さえ間違えなければそれなりに有用なんです。

結論から先に~ストラバイトや膀胱炎になった時だけ療法食を使う!短期決戦!

猫のストラバイトや膀胱炎の予防や治療には
含流アミノ酸の十分な摂取が不可欠です。

猫にとっての含硫アミノ酸~ストラバイト予防や対策に不可欠!
猫のストラバイト、予防や治療には「含流アミノ酸」が不可欠です!この記事では含流アミノ酸がストラバイトの予防や治療に役立つ仕組みをわかりやすく説明しています。

そして猫のストラバイト用療法食は
含流アミノ酸を相当に強化していると思われます。
含流アミノ酸の含有率を明記している療法食メーカーさんがいないので
具体的な数値はわかりませんが、
原材料を見る限り、一般的なキャットフードよりかなり高いでしょう。

だから細菌由来のストラバイトや膀胱炎にはかなり有効ですよ!
これは否定しません。

でも、含流アミノ酸をたっぷり配合するために、
コストをそこそこに抑えるために、
犠牲にしているものも多々あるのが猫のストラバイト用療法食です。

それがたんぱく質の品質だったり、
穀物多用だったり、グルテン多用だったりするわけです。

タンパク質が植物性のものに偏れば
アミノ酸スコアが下がり、タンパク質をムダに代謝することになります。
これは腎臓に負担。

穀物やグルテンの多用は食物アレルギーや食物不耐性のリスクが高まります。

そして忘れてはいけないのが、長期連用による、
別の種類の結石ができてしまうリスク。
実はこれが一番やっかいで怖いんです。

尿phを酸性に傾ける度合いが高すぎると
体内でカルシウムの消費量が高まり
骨からカルシウムを取り出すようになってしまいます。
この骨から溶けだしたカルシウムのせいで
シュウ酸カルシウム結石ができてしまうことだってあるのです。

「予防のためにずっと療法食」
「獣医さんに一生療法食で、って言われたから…」
そんな風に考えてストラバイト対応療法食を与え続けている飼い主さん、
ストラバイト対応療法食に潜んでいる別のリスクもきちんと知ってほしいです。

愛猫の末長い健康のために、ストラバイト対応療法食の
長期連用を考え直していただけたら、と切に思いながら
このシリーズを書き続けてきました。

だから短期決戦!愛猫の尿phをきちんと測りながら治療しよう

愛猫にストラバイトができてしまったら。膀胱炎になってしまったら。

管理人もみじは猫のストラバイト対応療法食を利用することを否定はしません。
でも!できるだけ早くストラバイト対応療法食を卒業してほしいのです。

そのためにも、ストラバイト対応療法食を与えているときは
尿phをきちんと測ることをオススメしますよ。
空腹時に尿phが安定して酸性になっていれば、
ストラバイト対応療法食を卒業するタイミングです。
食後はあまり気にしなくていいんです。
食後何時間かは胃酸の影響で健康な猫でも尿phはアルカリになることが多いから。

猫によって差はあるけど、軽度なストラバイトや膀胱炎なら
早ければ3日くらいで療法食の効果は出てきます。

そのあたりからオシッコのphチェックをしっかりやって
理想は一週間で卒業!です。

もちろんそんな理想通りに行かないことも多々あるから
焦ることはないのだけれど、
ダラダラと長く続けてしまうのはデメリットばかり。

ストラバイト対応療法食は短期決戦!が一番ですよ。

【合わせて読みたい、療法食を卒業したら与えたいキャットフード】

まとめ

「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」という言葉がありますが、
この記事のテーマに沿って言い直すと
敵とはストラバイトや膀胱炎、己は猫の体のことでしょうか。

管理人もみじはこの言葉にもうひとつ付け加えたいと思います。
「敵を知り己を知り、味方を知れば百戦あやうからず」

そう、味方とはストラバイト対応の療法食のことです。
心強い味方であると同時にデメリットもあるということ、
このことをしっかり理解しておくことが大切だと思います。

長々とおつきあいいただきありがとうございました!
この記事が愛猫を大切に思う飼い主さんたちに
少しでもお役に立てれば管理人もみじはとても幸せです。

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