治らない猫のストラバイトや膀胱炎、対策のカギは免疫力だった!

猫のストラバイト

猫のストラバイトや膀胱炎、
病院で治療を受け、療法食を与えて
やっと治った!と思ったら再発してしまった!

ちゃんと療法食を与えているのに
なかなか治らない…

そんな経験のある飼い主さんも多いと思います。

この記事では、ストラバイトや膀胱炎の
治療や予防について、
今まであまり知られていなかった視点から
書いています。

カギになるのは「免疫力」です!

猫のストラバイト、原因は色々あるけれど?

猫のストラバイトの原因については
色々言われていて

  • 食事の偏り
  • 水分不足
  • ストレス

などがよく挙げられます。

確かにどれも原因にはなり得ますし
食事や水分は特に予防には大切だと思います。

でもね、

今までずっと同じエサをあげていたのに

突然ストラバイトができてしまった!

確かにあんまりお水は飲まないけど

今までそれでなんともなかったのに
突然ストラバイトができてしまった!

たいていの猫さんはこういう感じだと思うんですよね。

繰り返しますが、治療や予防に
食事や水分の見直しはとても大切です。
それは事実。

でも、今まで大丈夫だったのに
なぜか突然できてしまうストラバイト。

これってなぜだと思いますか?

猫のストラバイト、発症にはきっかけがある?

言われてみれば確かに
フードが良くなかったかも?
水分が不足していたのかも?

ストラバイトの原因を考えるとき
多くの人はそう思うんじゃないかな。

それは間違っていません。
間違ってはいないんだけど
大切なことを見落としている場合もあるんです。

ストラバイトができてしまった
直接の原因は?きっかけは?

多くの場合、それは「細菌感染」なんです!

細菌感染でストラバイトができてしまう、その仕組みとは?

細菌感染がきっかけでストラバイトができてしまう。

これは、簡単に言うと
細菌により尿phがアルカリ性になってしまうからです。

猫の尿phがアルカリになると
膀胱炎になったりストラバイトができたりするのは
けっこう知られていると思うんですが
そこに細菌感染がどう関係してくるのか?

できるだけわかりやすく説明してみます!

まずは「尿素」に注目!

哺乳類のオシッコの中には
「尿素」という成分が含まれています。
これはヒトも、犬も猫も同じ。

タンパク質を食べる→消化→代謝。
この過程で、必ずアンモニアが生成されますが
アンモニアは強アルカリ性で毒性の高い物質。
そのまま体の中にあったら命にかかわります。

そこで、肝臓がアンモニアを無毒化するために
あれやこれやと変性を繰り返して
「尿素」という無害な物質を作り出し
腎臓に送り出されます。

尿素自体は無毒なんですが
アンモニアがこっそり隠れている、
という状態なんです。

無毒な尿素に悪さをするのは?それがウレアーゼ産生菌!

この尿素、本来なら
オシッコと一緒に排泄され
なんの害もないものなんですが、
そこにある種の細菌がいると
事情が変わってきます。

それは「ウレアーゼ産生菌」という種類の細菌。
代表的なものだと大腸菌でしょうか。

ウレアーゼ産生菌は、困ったことに
せっかく無毒化した尿素を分解して
アンモニアを放出させてしまうのです!

ウレアーゼ産生菌は、
尿素をアンモニアと二炭化酸素に
分解してしまうんです!

アンモニアは強アルカリ物質なので
オシッコの中に放出されれば
オシッコphはアルカリに傾きます。

これが細菌感染により
ストラバイトや膀胱炎を起こしてしまう
始まり、きっかけなんですよ。

 

細菌が作り出したアルカリ尿でストラバイトができてしまう!

ストラバイトとは
リン酸マグネシウムアンモニウム。
リンとマグネシウム、アンモニア、
この3つが結合してできるものです。

リンやマグネシウムなどの
ミネラルがオシッコにあることは
自然なことですが、
アンモニアは本来オシッコにはないはずのもの。

それが、細菌が尿素を分解することで
オシッコにアンモニアが放出され、
リンやマグネシウムと結合してしまう。

これが細菌感染によるストラバイトなのです。

また、アルカリ尿は
膀胱内壁や尿道に炎症を起こしたりもします。
これが膀胱炎です。

細菌感染を防ぐには、免疫力強化が超重要!

何度も言いますが、
ストラバイトや膀胱炎の
治療、予防には
食事や水分摂取の見直しが大切。

これは事実なんですが、
きっかけの多くは細菌感染なんです。

療法食を与えて治ったと思ったら再発。
療法食を与えてもなかなか治らない。

これは、治ってもまた細菌感染してしまうから。
細菌感染による尿のアルカリ化に
療法食の力が追い付かないから。

管理人もみじはそう考えています。

じゃあ、どうしたらいいの?

ハイ、答えは簡単。

免疫力を強化しよう!」です。

細菌感染を防げるだけの
免疫力を身につけるだけで
猫のストラバイトや膀胱炎は
かなり防げるのではないかと思います。

最初のほうで書きましたが
猫のストラバイトの原因として
「ストレス」ってありますよね。

これは、免疫力低下による
細菌感染でストラバイトになるよ、って
ことなんだと思います。
ストレス値が高いと免疫力は低下しますもんね。

あと、ストラバイトや膀胱炎は
冬に発症しやすい、ともよく言われます。

これも気温の低下による体の冷えが
免疫力を低下させるから、ではないでしょうか。

猫のストラバイトや膀胱炎、
食事や水分の見直しも大切ですが、
免疫力の強化」で細菌感染を防ぐことも
同じくらい大切!

これが管理人もみじの出した結論です。

猫の免疫力強化、なにをしたらいい?

では、猫に免疫力をつけてあげるには
なにをしたらいいのでしょうか?

管理人もみじのおすすめは、
サプリメントの導入です!

免疫力っていうと、
どんなサプリがいいのかな?

はい、管理人もみじのおすすめは
死菌の乳酸菌サプリ、
もしくは発酵食品サプリメントです!

猫のストラバイト、早く治してあげたいなら死菌の乳酸菌!

ストラバイトや膀胱炎を発症してしまった!
少しでも早く治してあげたい!

そんな時におすすめなのが、
死菌を使った乳酸菌サプリメントです。

「死菌」って何?
なんだかイヤなイメージなんだけど…

 

はい、確かに名前から連想するのは
なんだかイヤな感じですよね。

でも「死菌」、
つまり死んでる乳酸菌は
生きてる乳酸菌よりも
免疫力アップには効果が高いんです!

乳酸菌が、免疫力を高めてくれるのは
腸の内側にある「パイエル板」というところに
乳酸菌が入り込んでくれるからです。

パイエル板に乳酸菌が入り込むと
免疫細胞が活性化し、免疫力も高まるんです。

これは、生きた乳酸菌でも
死んでる乳酸菌でも効果は同じです。

しかし、生きている乳酸菌には
互いにくっつきあうという性質があって
くっつきあった乳酸菌の中には
サイズが大きくなってしまい、
パイエル板にはいりこめなくなってしまうものも
出てきてしまいます。

でも死んでる乳酸菌「死菌」なら、
くっつきあうことがないので
効率よくパイエル板に入り込んで
免疫細胞を活性化してくれるんですよ。

だから、免疫力を強化したいなら
「死菌」の乳酸菌がおすすめなんです!

管理人もみじおすすめの死菌乳酸菌サプリメント!

ペット用の死菌サプリとしては代表格の
エイチアンドジンとツヤットのご紹介。
我が家では、保護したての猫に一定期間与えることが多いです。
免疫力をつけるためのブースト的な使い方、
このサプリで低下した免疫力を引き上げる効果が見込めますよ。

治った後の予防に!長期的な健康維持も期待するならコレ!

療法食を与えたり、抗生剤を飲ませたりして
とりあえず治った!

でも再発したらどうしよう…心配です!

そんな時におすすめなのが
発酵食品のサプリメント、「フルーツザイム」です!

「フルーツザイム」は
かれこれ15年ほど愛用している、
我が家の猫たちの必需品と言えるサプリ。

代謝の流れを促進し、
腸内環境を整えることで
免疫力アップが期待できますし、
それ以外にもうれしい効果がたくさんあるんです。

我が家の猫たちで実感できた効果として

  • 下痢や便秘などウンチトラブルの解消
  • 膀胱炎やストラバイトの予防
  • 元気で活発になる
  • ダイエット、肥満防止
  • 毛並みが美しくなる
  • アゴニキビが消える
  • 腎臓ケア

これだけのものがあります。

フルーツザイムを与えているせいか、
我が家の猫たちの中で
膀胱炎やストラバイトになった猫は
1頭もいません、これホントです!


とても細かい粉状です。
ほんのり香ばしい匂い。

発酵食品のフルーツザイムには

  • 乳酸菌
  • 乳酸菌のエサになる水溶性食物繊維
  • 消化を助ける酵素群
  • 代謝を助けるビタミン、ミネラル

これらが豊富に含まれています。

ただ免疫力をあげるだけではなく、
発酵食品のチカラを借りて
消化吸収→代謝→解毒の流れを促進、
そして腸内環境を整えることで
全身的な健康維持をしてくれるのが
「フルーツザイム」なんです。

管理人もみじイチオシのサプリ、
ぜひお試しください!

治療のため、猫が抗生剤を飲んでるときはどうする?

猫が膀胱炎やストラバイトになってしまった時
動物病院で抗生剤を処方されることも多いです。

抗生剤とは、菌を殺したり
繁殖を抑えたりする効果のある薬。
細菌感染が原因の膀胱炎やストラバイトなら
抗生剤を飲むだけであっさり治ったりもする
心強いお薬です。

しかし、抗生剤は悪い菌だけを
選んでやっつけてくれるわけではありません。
体にとって有用な菌、たとえば乳酸菌だって
殺してしまうんです。

猫が抗生剤を飲んだら下痢をした、便秘になった、
ということもわりとよくあるようですが
それは腸内の菌を善悪関わりなく殺してしまった結果
腸内環境が悪くなったのが原因なんです。

抗生剤を飲ませながら
上でご紹介したサプリを飲ませるのはどうなんだろう?

乳酸菌も殺しちゃうなら
サプリを与えても意味がない?

そこらへんも考えて、調べてみましたよ!

抗生剤+死菌乳酸菌サプリメントの場合

これはたぶん大丈夫だと思ったんですよ。
抗生剤は菌を殺すわけですが
「死菌」なんだから元から死んでるわけで
問題ないでしょう、と。

でも素人考えで決めつけるのもよくないので
ツヤット、エイチアンドジン、
それぞれの製造販売元に問い合わせてみました!

いただいた返信を、
そのままここに載せてしまうのは
NG行為になりそうなので
要点だけ書いてみますね。

管理人もみじ
管理人もみじ

貴社のサプリメントは、抗生剤を服用中でも
効果が期待できますか?

とまあ、こんな感じで
お問い合わせフォームから質問してみましたが
どちらの会社からも素早い回答をいただきました!

弊社商品に配合する乳酸菌成分「FK-23」は仰る通り「死菌」ですので、抗生物質をはじめ各種お薬との併用は問題ありません。逆に、薬の副作用を軽減する働きがありますので、是非与えてあげていただきたいです。

「ツヤット」の製造販売会社、ニチニチ製薬株式会社からの回答

弊社製品に配合されているものは全て死菌ですので、抗生物質と併用することによって左右されるということはありません。ただ抗生物質によって腸内細菌のバランスは崩れやすくなる為、それを考慮すると抗生物質を与えられた後のケアとして使われるのがよいと思われます。

「エイチアンドジン」の製造販売会社、株式会社H&Jからの回答

うむ、回答が分かれましたね。
抗生物質といっしょに与える場合は
ツヤットのほうが向いているみたいです。

抗生剤+フルーツザイムの場合

では、管理人もみじイチオシの
フルーツザイムはどうでしょうか?

これは問い合わせをするまでもなく、
答えは「オススメしない」です。

フルーツザイムには、
生きたまま腸まで届く乳酸菌、
ラクトバチルス菌や酵母菌が豊富に含まれています。

どちらも抗生剤と一緒に飲めば
死んでしまいます、これはもったいない。

ラクトバチルス菌なら
死んだあとも免疫力強化には役に立ちますが
酵母菌は死んでしまったら何の役にも立ちません。
やっぱりもったいないですよね。

ただ、フルーツザイムは発酵食品なので
消化吸収、代謝を助けるために必要な
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。

これは抗生剤とは関係なく効果を発揮してくれますし
抗生剤と一緒に飲んで害になるようなものもありません。

だから一緒に飲んでも大丈夫なんですが、
期待できる効果は限定されてしまうと思います。

なので、「大丈夫だけどオススメはしない」が
管理人もみじの結論です。

結論!抗生剤と一緒に与えるなら「ツヤット」がおすすめ

というわけで、
ストラバイトや膀胱炎の治療のために
猫に抗生剤を飲ませている時は
ニチニチ製薬の「ツヤット」がオススメです。

まとめ

繰り返す、治らない、
猫のストラバイトや膀胱炎で
そんな悩みを持つ飼い主さん!

食事の見直しや、水分摂取を増やすことも
もちろん大切。

でも、ストラバイトや膀胱炎になってしまう
きっかけ、原因の多くは細菌感染なんです!

愛猫の免疫力を強化してあげることで
細菌感染を防いで、繰り返す、治らないから
卒業しましょう!

コメント

  1. しのぶ より:

    もみじ先生
    先日はご返信を頂きまして、誠にありがとうございました。
    退院して3週間になりますが、あんこは、まだ、少しだるそうにしています。
    尿道が細くて詰まりやすい体質というのも心配です。
    おしっこの間隔が、24時間。
    おしっこが1日1回なのが、少し心配です。
    オシッコが詰まる度に、カテーテルで治療したので、尿道が傷ついて、オシッコが出る感覚が鈍っているのか。。。
    お腹を触るのをとても嫌がるので、痛いのか。。。
    担当の先生は、療法食で様子を見る様にとの事でした。
    免疫力をアップして、細菌に負けない事が一番大事と、もみじ先生の記事にありました。
    本当にその通りだと思います。
    ちょうど今使っていたプラチナ乳酸菌が無くなったので、H&JINを購入しました。
    6月で2歳。
    まだまだ元気いっぱいの筈なので、
    細菌に負けない丈夫な体にしたいと思います。
    療法食のやめ時をいつにしようか。
    それが気になるところです。
    もみじ先生に診て頂きたいな。
    もみじ先生の記事を何度も読んでいます。
    分かりやすい記事を本当にありがとうございます。
    どうぞ宜しくお願い申し上げます。

    • もみじ より:

      しのぶさん、こんにちは。
      まずはあんこちゃんの退院おめでとうございます。
      まだ本調子ではないようで、しのぶさんも心配が尽きないと思いますが
      ひとつづつ、今できることをやっていきましょう。

      オシッコの回数が少なめだとのことですが、
      一日の水分摂取量はどのくらいでしょうか?
      また、一回のオシッコの量は依然と比べてどうですか?

      一回のオシッコの量が以前より増えているようなら
      排尿時の違和感を嫌ってオシッコをガマンしてしまっているのかも。

      今は水分摂取量を増やす工夫が大切だと思います。
      できる範囲でウェットフードを増やすなど
      してあげるのがよいと思いますよ。

      療法食のやめ時は、尿Phの値次第です。
      弱酸性くらいの状態が安定して続くようならやめ時。
      とはいえ、入院してしまうほどのことがあると
      いきなりやめるのは心配だと思うので
      少しづつ療法食の割合を減らしていく形がよいのでは?

      療法食の効果のキモは含硫アミノ酸の多量摂取による
      尿phの酸性化です。
      薬とは違うので、割合を減らしたら即効果なし、というわけではありません。
      療法食による含硫アミノ酸の摂取量を減らしつつ
      良質なウェットフードでカバーする、という方法もアリです。

      あんこちゃんが元気を取り戻してくれることを
      心からお祈りします。
      しのぶさんも大変でしょうががんばって!
      でも、飼い主さんがリラックスすることも大切ですよ。
      難しいかもしれませんが、できるだけおおらかに構えていきましょう!

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