ストラバイト療法食の中身は?治療に効果がある理由を徹底解説!

猫のストラバイト、療養食とのつきあい方その1

猫の膀胱炎やストラバイトには療法食。
獣医さんに聞けばほぼ確実にそうおっしゃるでしょうし
飼い主のみなさまも、愛猫が膀胱炎やストラバイトになった時、
お世話になったことも多いと思います。

とても頼りになるフードですが、
管理人もみじは療法食に頼りすぎるのは
猫の健康に悪い影響を与えることもあると考えています。

それはなぜか。

まずは中身を知ることから始めてみましょう。
ストラバイト対応の療法食がなぜ効くのか、
それはどういう仕組みなのか、
できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。

猫のストラバイト療法食、まずは原材料をチェック!

猫のストラバイト療法食と言えば、
ロイヤルカナン、ヒルズ、スペシフィック、
このあたりのフードメーカーが有名ですよね。

さて、この画像はフランス某メーカー(バレバレ?)の
ストラバイト対応療法食の原材料一覧です。

猫のストラバイト療養食原材料

原材料は含有量の多いものから順に記載するという決まりがあります。
それによるとこのフードは米やコーンフラワーがたくさん入ってるキャットフード、
ということになりますよね。

ちなみに「コーンフラワー」と言うのは
トウモロコシを粉状にしたものです。
イギリスだとコーンスターチを差して言うらしい。

程度の差こそあれ、どのメーカーも似たような感じです。
とにかく多いのは米、トウモロコシ、小麦。

「あれ?猫って肉食獣じゃなかったっけ?
穀物ばかり多くて大丈夫なの?」
…大丈夫じゃないと思います。

猫は肉食獣、こんな食事をずーっと続けていたら
体に良くないのは明白でしょう。

ではなぜ、ストラバイト対応の療法食は
このようなレシピを採用しているのでしょうか?

ストラバイト療法食のレシピ、秘密は「含流アミノ酸」にあった!

いきなり出てきた「含流アミノ酸」。なんなんでしょ?これ。

wikiによりますと

含硫アミノ酸(がんりゅうアミノさん)(英語: sulfur containing amino acid) は、その構造に硫黄原子を有するアミノ酸。

とのこと。つまり硫黄を含んだアミノ酸です。
代表的な含流アミノ酸と言えばメチオニン、システインなど。

タンパク質を構成する成分のひとつである含流アミノ酸。
この含流アミノ酸には尿phを低下、つまり酸性化させる働きがあるんです!
詳しくは猫にとっての含流アミノ酸~ストラバイト予防や対策に不可欠!
を読んでみてくださいね。

猫の膀胱炎やストラバイトの原因の多くは
膀胱内に細菌が増えることだと言われています。
なかでもウレアーゼ産生菌と呼ばれる種類の細菌は
本来オシッコの中では尿素として存在しているものを分解し、
オシッコの中にアンモニアを出してしまうのです。

アンモニアは強アルカリ性。
アンモニアがオシッコの中に増えるとオシッコはアルカリ性になります。
多くの細菌はアルカリ性環境を好むので
オシッコがアルカリ性になるとますます細菌が増えてしまいます。
このあたりで膀胱炎を起こすようになり、
オシッコの中のアンモニアがリンやマグネシウムと結合すると
ストラバイト結石ができてしまうのです。
(ストラバイト=リン酸アンモニウムマグネシウム)

つまり、オシッコがアンモニアのせいでアルカリ性になってしまうのが
非常にマズい、ということなんですね。

そこで登場するのが「含流アミノ酸」なのです。
上で述べたように、含流アミノ酸には尿phを下げて
オシッコを酸性に導く働きがあり、
アルカリ性になってしまったオシッコを酸性にする効果があるのです。

 そして、トウモロコシや小麦に含まれるタンパク質には
含流アミノ酸が比較的多いんですよね。
だからストラバイト療法食にはトウモロコシや小麦などが
多く含まれているのだと思われます。

ちなみに米には含流アミノ酸はさほど多く含まれていません。
食品成分データベースによりますと、
可食部100gあたりの含流アミノ酸含有量は

  • 小麦粉 500mg
  • トウモロコシ粉 410mg
  • 精白米 280mg

となっています。別に米は大して多くないですよね?
なぜストラバイトの療法食に米が多用されるのかは
すみません、私にはわからないです。

ストラバイト対応療養食のさらなる秘密は「グルテン」にあった!

猫の食事、キャットフードにこだわる方なら
キャットフードにしばしばグルテンが使われることはご存知かと思います。

グルテンとは、小麦などの穀物からでんぷんを抜いて作られる
タンパク質の一種。

ヒトの食べ物にも多く利用されていますよね。
お麩なんかそのものズバリですし、うどんのコシもグルテンのおかげです。

このグルテン、穀物からでんぷん、つまり糖質を抜いてあるので
タンパク質のカタマリのような食材です。

だから含流アミノ酸の含有量もすばぬけて高くなるんです。
例えば小麦グルテンなら可食部100g中、なんと1300mg!
グルテンにする前の小麦粉の倍以上の含有量です。

これがストラバイト対応療法食のさらなる秘密です。
グルテン類を多用することで含流アミノ酸の量を増やしているわけです。

ちなみに上で挙げたフランス某メーカーのストラバイト対応療法食。
もう一度見てみてください。
猫のストラバイト療養食原材料

コーングルテンがしっかり入っていますよね。
それと「小麦タンパク」。これもグルテンだと考えてよいと思います。

ストラバイト対応の療法食は、こんな風にグルテンを多用することで
さらなる含流アミノ酸の摂取に役立てているのです。

まとめ~含流アミノ酸たっぷりですばらしい!でもホントにそれだけでいいの?

穀物とグルテンで含流アミノ酸たっぷり、
これならストラバイト対策はバッチリ!

獣医さんが勧めるのもごもっとも、
これを食べて入ればストラバイトも怖くない!

確かにストラバイトを溶かす効果は高いと思います。

しかし、管理人もみじには
猫のストラバイト対応療法食にどうしても納得できないことがある!

それは次の記事、
猫にとって穀物が多いストラバイト療法食がよくない2つの理由とは?
で詳しく説明していますので、読んでくださるととてもうれしいです。