療法食を食べない腎臓病の猫、代わりになるキャットフードをご紹介!

腎不全の療法食に代わるキャットフード 猫の腎不全

腎臓病、腎不全になったら、療法食を与えるのが一般的ですが、
腎臓用の療法食って食べてくれない猫が多くないですか?

この記事では、腎臓病、腎不全の時、
療法食の代わりになる普通のキャットフードをご紹介しています。

超偏食猫、やっぱり療法食はNGだった

わが家の猫、ジジは14歳。
先日動物病院で健康診断をしてもらったら、
CREの値がちょっと上がっていました。

年齢的に腎臓病になってもおかしくないお年頃、
「しばらく様子を見ましょう」と言われ、
療法食を処方してもらって帰りました。

ジジは超ド偏食、予想はしていましたが、
療法食には鼻もひっかけず、完全無視。

お腹がすけば渋々でも食べるならまだいいのですが、
放っておけば1日くらいの絶食は普通にしてしまうガンコ猫です。

と、言うわけで、食べてくれない療法食には見切りをつけて
比較的腎臓にも優しいと思われる普通のフード探しが始まりました。

腎不全の猫に普通のキャットフードを食べさせることの是非について

腎不全になったら療法食、は、もはや常識。

それなのに普通のキャットフードを与えちゃっていいの?

そうですね、そう思われる方も多いと思います。

でも、管理人もみじは普通のキャットフードを与えることに決めました。
だって食べてくれなければ何の意味もないから。

特に、腎不全の場合、意味がないどころか
かえって悪い方向にいってしまうこともあるから。

腎不全の場合、食べる量が少ないせいで
カロリーが不足してしまうのが何よりよくないです。

猫は食べても食べなくても、
常に一定量のタンパク質を代謝してしまう生き物です。
肉食獣として長く生きてきた歴史がそういう体を作りました。

そして、カロリーが不足すれば、
不足分を補充するために、すぐにタンパク質を使ってしまいます。

食べたタンパク質の量が足りていれば
食べたタンパク質を代謝してくれますが、
それがカロリー不足と相まって不足してしまえば
猫は簡単に筋肉を使ってエネルギーを作り出してしまいます。

これでは、タンパク質量を控えた療法食を与える意味がありません。

ジジの場合、療法食にこだわってそれだけを与えていたら
確実に食事量が減ってカロリーも不足してしまいます。

多くの療法食は、生きていくためのギリギリに近いところまで
タンパク質を減らしています。
フードの袋などに書いてある、目安量通りにきっちり食べて
ギリギリってことです。

つまり、食べる量が不足すれば、即タンパク質が不足し
体内で筋肉を代謝してしまう可能性がすごく高い。

なので、ためらわずに普通のキャットフードを与えることにしました。

腎不全の療法食に代わるキャットフード、選んだ基準は?

管理人もみじが、腎不全の療法食に代わるキャットフードを
選んだ基準は以下の通りです。

  • リン値ができるだけ低いもの
  • 動物性タンパク質メインのもの
    (グルテン類、ポテトプロテインなどの植物性タンパク質不使用)
  • できるだけ脂肪が多いもの

ナトリウム量はあまり気にせず選んでます。
最近のキャットフードは、療法食と比べて
特にナトリウム量が高い、というわけではないので
一応チェックして、格段に高いもの以外なら大丈夫です。

腎機能が低下すると、リンの排出力も低下するので
リンができるだけ少ないフードを。

「動物性タンパク質メイン」というのは意外と大切で、
体内でタンパク質を無駄なく使うために必要な項目です。

ジジの食事に療法食をあきらめたのは、
食べなかったせいではありますが、
ドライの療法食の多くが
植物性タンパク質を多用していることも理由の一つです。

脂肪はできるだけ多くとってハイカロリーの食事をさせたいから。
少ない食事量でより多くのカロリーを摂取できたほうが
腎不全の猫にとっては負担が小さくて済みます。

探してみたら、意外と条件にあったフードがありました。
すべて理想通りとはいかないし、
療法食と比べれば栄養バランス的に劣る点はあれど、
療法食を食べてくれない時の代用食として
十分通用する、と思ってます。

腎不全の療法食に代わる、ドライキャットフード

ドライキャットフードの中には
腎臓病の猫でもいけるんじゃないか?と思えるものが
いくつか見つかりました。

わが家の高齢猫たちのメインフードにもなっているものを
いくつかご紹介したいと思います。

ナウフレッシュ フィッシュ アダルトキャット

ナウフレッシュは、カナダのフードブランド。

副産物不使用、中国産食材不使用など、
原材料の品質は比較的高く、人が食べられるレベルのものを
使用していると思われます。

公式サイトで、原材料、栄養分析など
かなり細かく公表してくれているので安心感があります。

基本成分値  
タンパク質 30%
脂肪 19%
粗繊維 3.5%
灰分 6%
水分 10%

主な原材料

マス生魚 (骨抜き), 乾燥鶏卵, ポテト, 片栗粉, エンドウ豆, エンドウ豆粉, 香味料 (自然由来), キャノーラ油, フラックスシード, ココナッツ油, サーモン生魚 (骨抜き), 大西洋ニシン生魚 (骨抜き), 炭酸カルシウム, トマト, アルファルファ, リンゴ, ニンジン, スイートポテト, スクワッシュ (カボチャ類), カボチャ, バナナ, ブルーベリー, クランベリー, ブラックベリー, ザクロ, パパイヤ, レンズ豆, ブロッコリー, 乾燥チコリ根,乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵生成物, 乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵生成物

カロリー 398.8kcal/100g

リンの成分値 0.5%

ナウフレッシュ フィッシュアダルト

直径5mmくらい、
コロンとした小粒のフードです。

 

 

 

値段:350g 1210円
コスパ:10gあたり34.5円

ナウフレッシュ フィッシュ アダルトキャットは
腎不全療法食の代用として、かなり理想に近いと思います。

まず、リンの少なさが圧倒的です。
ほとんどの療法食と、ほぼ同じくらいの含有率。

一般的な療法食と違い、植物性タンパク質不使用で
メインのタンパク質はすべて動物性のもの。

脂肪が多いので、カロリーもかなり高め。

このように、管理人もみじが考える
腎臓病の猫の食事の基準をすべてクリアしています。

また、アシドフィルス菌やフェシウム菌を配合して
腸内環境のサポートをしてくれる点も好ましく、
キャットフードとしては珍しい、ココナッツオイルを配合して
中鎖脂肪酸の供給源となっている点も評価しています。

※中鎖脂肪酸は、他の脂肪酸より体内で素早くエネルギーに変わるので
カロリーが不足しやすい腎不全の猫に適した脂肪です。
ヒトの腎不全でもよく利用されています。

グレインフリー、かつ鶏肉不使用なので
穀物アレルギー、鶏肉アレルギーの猫さんにも
安心して与えられます。

ナウフレッシュ アダルトには、
フィッシュのほかにターキーもあります。
ターキーのほうが少しカロリーが低く
リン値も少し高い(0.6%)です。

なので、よりおすすめなのはフィッシュなんですが、
猫さんの嗜好次第でターキーを選択してもよいと思います。

ギャザー キャット フリーエーカー

ギャザーはカナダのフードブランド、
上でご紹介したナウフレッシュの姉妹ブランドでもあります。

基本成分値  
タンパク質 30%
脂肪 16%
粗繊維 4.5%
灰分 9%
水分 10%

主な原材料

オーガニックチキン, 乾燥オーガニックチキン (デハイドレイテッド製法), オーガニックエンドウ豆, レンズ豆, チキン脂肪 (ミックストコフェロールで酸化防止), オーガニックフラックスシード, チキン香味料, ブルーベリー, クランベリー, 卵殻粉,  乾燥ローズマリー

カロリー 366.4kcal/100g

リンの成分値 0.7%

 

ギャザーフリーエーカー

直径5mmくらい、かなりの小粒。
ナウフレッシュアダルトと
かなり似た感じです。

 

値段:454g 1815円
コスパ:10gあたり39.9円

ギャザーの特徴は、すべての肉と一部の豆類に
オーガニック食材を使っていることです。

オーガニック食材を使うことで、体にとって必要ないもの、
例えば残留農薬や過剰に投与された抗生物質などを
確実に排除できるのは、腎臓や肝臓にとってうれしい負担減です。

リンの成分値も0.7%、と
0.5%くらいのものが多い療法食よりは多いですが、
普通のドライキャットフードの中ではかなり低いです。

メインのタンパク質はもちろんすべて動物性のもの。

グレインフリーなので、穀物アレルギーがある
猫さんにもおすすめです。

アーテミス フレッシュミックス フィーライン

アーテミスはアメリカのフードブランド。

ナウフレッシュ同様、
副産物不使用、中国産食材不使用など、
原材料の品質は比較的高く、人が食べられるレベルのものを
使用していると思われます。

公式サイトで、原材料、栄養分析など
かなり細かく公表してくれているので安心感があります。

基本成分値  
タンパク質 30%
脂肪 20%
粗繊維 3%
灰分 6.1%
水分 10%

主な原材料

フレッシュチキン・ドライチキン・えんどう豆・大麦・米糠・鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理済)・チキンスープ(天然風味料)・ドライ魚肉・フラックスシード・硫酸水素ナトリウム・塩化コリン・タウリン・乾燥チコリ根・ケルプ・人参・リンゴ・トマト・ブルーベリー・ほうれんそう・クランベリー・ローズマリーエキス・パセリフレーク・グリーンティエキス・大麦エキス・L‐カルニチン・エンテロコッカスフェシウム・ラクトバチルスカゼイ・ラクトバチルスアシドフィルス・サッカロミセス発酵溶解物・乾燥麹菌発酵エキス

カロリー 392.4kcal/100g

リンの成分値 0.9%

 

アーテミス

アーテミス

直径1cmくらい、
やや平べったい形をしています。

 

 

 

 

 

値段:1kg 2116円
コスパ:10gあたり21.2円

アーテミスのリン値は0.9%。
すでにご紹介したナウフレッシュやギャザーに比べて多く、
普通食のドライフードの中ではやや少なめかな、という程度です。
リン値だけをみると、腎不全の猫におすすめできるフードではありません。

ただ、このフード、かなり嗜好性が高いと思うんです。
わが家のド偏食猫、ジジも喜んで食べますし、
今までお世話した猫の中で、アーテミスを食べなかった猫はいませんでした。

腎不全の猫の場合、食べてもらうことが何より大切なので、
嗜好の難しい猫さんにもいけるかな、と思ってのご紹介です。

リン値以外の面ではかなり優秀だと思います。
タンパク質量は少なめでも脂肪が多いので高カロリー、
植物性タンパク質不使用です。

穀物使用のフードですが、
大麦も米ぬかもGI値が低く、糖質源としては猫に向いてます。

管理人もみじは、タンパク質にせよ、糖質にせよ、
色々な食材から取り入れたほうがよいと思っているので
アレルギーさえなければ、ある程度の穀物は
むしろ取ったほうが良いと考えています。

フェシウム菌、アシドフィラス菌、カゼイ菌や発酵麹菌など、
腸内環境をサポートしてくれるものが配合されているのも心強いです。

リン値が高めなのだけがネックですが、
フードローテーションの一角として検討する価値があると思います。

腎不全の療法食に代わる、ウェットキャットフード

ドライフードでは、療法食の代用になりそうなものを
いくつか探すことができましたが、
ウェットフードはかなり難航しました。

ウェットフードは、ドライフードに比べると
タンパク質量が多いのでどうしてもリン値が高くなりがちです。
フードによってはリン値が不明なものもありました。

でも、我が家の猫たちにとって、ウェットフードは必要不可欠。
1日にけっこうな量を与えなくてはならないサプリメントがあるので
ウェットフードに混ぜないことには与えられないんですよね。

ドライフードよりウェットフードが好きな猫もいて
ドライフードだけ、の食事が難しかったりもします。

そんなわけで、ウェットフードでも
比較的リン値が低いものをなんとか探し当てました。

腎不全になると、タンパク質をある程度制限しなければならないので
療法食以外のウェットフードはおすすめできるものが少ないですが、
さまざまな事情でウェットフードも与えたい、
でも療法食は食べてくれない、
そんな愛猫のために参考にしてみてくださいね。

リン値は水分を抜いた状態で計算しなおしたものを記載しています。
栄養計算は水分を抜いた状態で計らないと、正しい値を把握できません。

たとえば、ドライフードだとリン値は1%くらいのものが多いですが、
ウェットフードだと0.2~0.3%くらいのものが多いです。

これだけ見ると、ウェットフードのほうがリンが少ない!
腎不全の猫にはウェットフードがいい!と
思われがちですが、水分を抜いて計算しなおすと
多くの場合、ウェットフードのほうがリン値は高くなります。

これを乾燥重量計算っていうんですが、
こうすることで、水分が少ないドライフードとの比較も
きちんとできるようになります。

フォルツァ10 エブリデイ ビオ

イタリアのフードブランド、フォルツァ10の
オーガニックキャットフードです。

原材料や商品だけでなく、自社工場も有機食品加工工場として
イタリア政府のオーガニック認証機関(CCPB)に認定されています。

基本成分値  
タンパク質 9.5%
脂肪 5.0%
粗繊維 0.2%
灰分 2.0%
水分 82%

主な原材料

有機飼育された鶏肉(内臓肉含む)・ミネラル類・有機ヒマワリオイル・有機海藻(スピルリナマキシマ)・タウリン

カロリー 80kcal/100g

リンの成分値 1.0%(乾燥重量計算後)

フォルツァ 腎臓病用ウェットフード

大きな肉のかたまりなど、
目につくような固形物はありません。
やや硬めのパテタイプです。

値段:85g 308円
コスパ:10gあたり36.2円

フォルツァ10 エブリデイ ビオの最大の特徴は
オーガニックキャットフードとして、
Euro leaf(EUのオーガニック認証機関)と
CCPB(イタリア農水省有機認証機関)の認定を受けていることです。

原材料の95%以上がオーガニック、
残留農薬や過剰な抗生物質など
猫の腎臓や肝臓に負担がかかる化学物質が
ほぼ含まれていない、安全なフードと言えるでしょう。

リン値は1%、調べた限りでは
療法食以外のウェットフードの中では一番低いほうです。

タンパク質の内容も、ほぼすべてが動物性タンパク質。

ただし、カロリーがやや低めです。
なのでどちらかと言うと、きちんと量が食べられる、
食欲のある猫さん向きです。

ナチュラルバランス ホールボディヘルス

ナチュラルバランスはアメリカのフードブランド。

遺伝子組み換え食材不使用、副産物不使用、
肉類は米国農務省(USDA)の格付けで
ヒトが一般的に食するレベルのものを使用しています。

基本成分値  
タンパク質 9.5%
脂肪 8.5%
粗繊維 2.0%
灰分  
水分 78%

主な原材料

チキン煮汁、チキン、チキンレバー、サーモン、ダック、ブリュワーズドライイースト、玄米、キャノーラオイル(混合トコフェロールで酸化防止)、自然風味、ニシン油(混合トコフェロールで酸化防止)、オート殻、豆ファイバー、DL-メチオニン、、クランベリー、ブルーベリー、乾燥ケルプ、ユッカシジゲラエキス、L-リジン、ローズマリーエキス

カロリー 140kcal/100g

リンの成分値 1.1%(乾燥重量計算後)

ナチュラルバランス

かなり柔らかめのパテ、
固形物はほとんどありません。
シリンジでの強制給餌にも
使いやすそうです。

値段:156g 440円
コスパ:10gあたり28.2円

ナチュラルバランス ホールボディヘルスは
脂肪が多く、普通のウェットフードとしては
かなりのハイカロリーなのが特徴。

カロリーをしっかりとる必要のある
腎不全の猫に適した栄養バランスです。

リン値もそこそこ低く、もちろん動物性タンパク質メイン。

ハイカロリーなので、食欲のある猫さんはもちろん、
食が細く、十分なカロリー摂取に不安がある猫さんに
特に向いたフードだと思います。

配合されているビール酵母(ブリュワーズドライイースト)は
ビタミンB群、ミネラルが豊富で
ペット用のサプリメントにも広く使われているものです。

まとめ

腎不全の猫には、食べてもらうことが何よりも大切です。

療法食を食べてくれればいいのですが、
どうやっても食べてくれない、
少ししか食べないので量が不足する。

そんな時には、療法食以外のキャットフードも検討してみてくださいね。

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