猫の膀胱炎が治らない、繰り返す、それって特発性膀胱炎かも?!

猫の特発性膀胱炎 猫のストラバイト

愛猫の膀胱炎がなかなか治らない、
治ってもすぐにまたなってしまう、の繰り返し。

それは普通の膀胱炎ではない、特発性膀胱炎かもしれません。

この記事では、普通の膀胱炎と特発性膀胱炎の違いや見分け方、症状、
特発性膀胱炎原因、ケアについてわかりやすく説明しています。

猫の特発性膀胱炎とは?

特発性膀胱炎とは、原因がはっきりわからない膀胱炎のことです。

普通の膀胱炎(という言い方もちょっとヘンですが)は、
細菌感染やストラバイト結晶、結石が原因で起こります。

細菌感染したことで、膀胱内や尿道などに炎症が起きることもあれば、
できてしまったストラバイト結晶や結石が
膀胱や尿道などを傷つけてしまい、違和感や痛みを感じたりします。

普通の膀胱炎の場合、細菌感染により
オシッコphがアルカリ性になりますが、
特発性膀胱炎は、オシッコphは通常(酸性~弱酸性)なのに
膀胱炎の症状が出てしまうんです。

特発性膀胱炎の症状は?

特発性膀胱炎も普通の膀胱炎も
表に出てくる症状はほぼ同じです。

  • ひんぱんにトイレに行く
  • トイレ以外の場所でオシッコをしてしまう
  • 血尿(オシッコに血が混ざる)
  • オシッコをするときの痛みのせいで鳴く
  • 食欲、元気がなくなる

などが挙げられます。

普通の膀胱炎と同じような症状が出るので、
症状だけでは、特発性膀胱炎との見分けは難しいです。

特発性膀胱炎、普通の膀胱炎との見分け方は?

一番わかりやすいのはオシッコphでしょうか。

細菌感染が原因の膀胱炎なら、オシッコphはアルカリ性になりますが、
特発性膀胱炎はオシッコphが正常でも起こってしまいます。

オシッコphは正常なのに、猫の膀胱炎が治らない、繰り返す。
そんな時は特発性膀胱炎を疑ってみたほうがよいかも?

動物病院では、特発性膀胱炎を疑う場合、オシッコphだけではなく、

  • オシッコのなかに細菌があるかどうか
  • 尿細菌培養でさらに詳しく検査
  • レントゲンやエコーで他の原因がないか探る

など、病院によって違いはありますが、詳しく調べてくれます。
「もしかして…?」と思ったら、獣医さんに相談してくださいね。

猫の特発性膀胱炎、原因は?

猫の特発性膀胱炎の原因ははっきりとはわかっていません。

なので、コレ!と言う確立された治療法はないのが現状ですが、
さまざまな研究、統計により「ストレス」が
原因やきっかけになって発症するのではないか、と言われています。

様々な研究や統計によりストレスが特発性膀胱炎の発症・悪化に
関与している可能性が示唆されています

(埼玉県獣医師会のHPより引用)

猫はどんな時にストレスを感じるのか?

猫はどんな時にストレスを感じるのでしょうか?
主なストレス要素として

  • 同居猫の存在
  • 引っ越し、リフォームなどによる環境の変化
  • 頻繁な来客
  • 家族構成の変化(赤ちゃんが生まれた、親との同居を始めたなど)
  • 大きな音(雷、花火、大音量での音楽など)
  • トイレの居心地が悪い(掃除が不十分など)

などが挙げられますが、
飼い主さんのちょっとした気遣いで解決できそうなものもあるし
簡単には解消できないものもありますよね。

例えばトイレの問題なら、掃除の回数を増やすなど
比較的解消しやすいですが、
同居猫との関係性や引っ越しやリフォーム、
飼い主側の家族構成の変化などは
簡単に元通りにするわけにもいかず、
解決が難しい問題でもあります。

猫のストレス、見た目や行動の変化でわかる?

猫がストレスを感じた時、見た目や行動の変化で
すぐにそれとわかるのでしょうか?

猫がストレスを感じた時に起きる変化には

  • 食欲不振
  • 下痢や便秘など、体調の変化
  • 過剰な毛づくろい
  • トイレの失敗(トイレ以外の場所での排泄)
  • 突然走り回ったりする

などがありますが、実際にはそんなにわかりやすく単純なものではない、と
管理人もみじは実感しています。

見た目や行動ではわからなかった猫のストレス・管理人もみじの体験談

我が家には、もともとジジとナナという2頭の猫がいましたが、
2年半ほど前、庭に通ってきていた猫を新たな家族として迎えました。

チャコ、と名付けた新たな猫に対する
ジジとナナの拒否反応はこちらの想像以上で(汗
チャコが部屋の入口に現れただけで
ジジもナナもこの世の終わりが来たような声で泣き叫びます。

ただ、チャコは猫白血病ウィルス陽性だったので、
距離を持たせての対面はさせましたが、
その後はずっと一部屋での隔離生活。
時間を決めてフリーにさせていましたが、
ジジやナナと出会わないよう、スペースを工夫していたので
正直さほど心配はしていなかったのです。

より心配していたのは、日ごろからやや神経質で
警戒心が強いジジのほうだったのですが、
食欲もいつも通り、トイレの失敗もなく
体調も特に問題なく、要はいつも通りにすごしていたんです。

「隔離してるから大丈夫なんだな」と当時は思っていました。
チャコが儚くなるまでは。

チャコは、2021年1月に悪性リンパ腫が原因で旅立ってしまいました。
それから1カ月くらい経ったころでしょうか、
ジジが少しづつ変わったんですよね。

チャコがいた頃より、

  • 人に甘えることが増えた
  • ゴハンください、ドア開けて、など鳴いて要求するようになった
  • 少し活発になった
  • 食事の好き嫌いが(少しですが)減った

など、全体的な印象でいうと「ゴキゲン」な状態に変わったんです。
もともと警戒心の強い性格のせいか、
自分から積極的に何かを求めるタイプではなかったんですが
チャコがいなくなったことで
気分爽快スイッチみたいなのが押されたような感じです。

チャコを亡くしたことを悼む飼い主としては複雑な心境ですが、
「見た目は普通に見えてもやっぱりストレスは感じていたんだな」と
ジジに対しては申し訳ない気持ちになりました。

見た目や行動に現れなくても、ストレスがないとは言い切れない。
これが管理人もみじの体験からくる実感です。

ストレス緩和に効果があるサプリとは?

解決するのが難しかったり、見た目では必ずしもわからなかったり。
猫のストレスは、複雑で難しい問題だと思います。

治らない、繰り返す膀胱炎。
これはストレスからくる特発性膀胱炎かも?
そう思ったら、まずはストレスを解消するために
対策をするのはもちろんですが、
それが難しい時、ストレスっぽいんだけど確信できない時。

そんな時に試してもらいたいのが、
ストレスを緩和してくれる効果のあるサプリメントです。

ジルケーン

ジルケーンは、フランス生まれのストレス緩和サプリです。

主成分はα-カソゼピン、トリプシン加水分解牛由来カゼイン。
なんのこっちゃ?とわかりにくいですが、
要は、トリプシンという消化酵素で
ミルクに含まれるカゼインというタンパク質を分解したときにできる成分です。

α-カソゼピンには、不安をやわらげ、気分を落ち着かせる効果があり、
猫のストレスからくる不安や緊張を取り除き、
リラックスさせる働きが期待できます。

ミルクを飲むだけでは得られないα-カソゼピン

管理人もみじはわりと疑り深いほうなので
最初ジルケーンの説明書きを読んだ時、
「カゼインって猫用ミルクにもヤギミルクにも含まれてるし
トリプシンは猫の膵臓から分泌される消化酵素だし、
だったらわざわざサプリを飲ませなくても
普通にミルクを飲んでもらえばいいんじゃないの?」
と、このサプリの有用性を疑っていました。

ハイ、ごめんなさい、間違ってました!

疑り深いのでいろいろ調べてみたんですが、

生後2~3か月以降の猫は、
胃からペプシンという消化酵素が分泌されるようになります。
タンパク質は、膵臓で分泌されるトリプシンに触れる前に
ペプシンにより、ある程度消化が進むのですが
どうやらペプシンによる消化が先にあると
その後トリプシンによるさらなる消化をしても
α-カソゼピンはほとんど生成されないらしいんです。

トリプシンのみの分解でしか、生まれないのがα-カソゼピンだったんです。

ちなみに猫は子猫期、正確に言うと
生後2~3か月までは、ペプシンの分泌がほとんどないらしいんですね。
だからこの時期の子猫は、ミルクを飲んでいれば
α-カソゼピンの作用でいつもリラックス。

ジルケーンのサイトには
「まるで母乳みたいな安心感」
「母乳を飲んですやすやと眠る赤ちゃんからヒントを得て誕生しました」
と書かれていたんですが、こういう意味があったんですね~。

製品のご紹介|ジルケーン
犬猫用サプリメント「ジルケーン」の公式サイト。ジルケーンの主成分や使用方法などをご案内します。

ついでに言うと、ジルケーンは牛乳からできたサプリ。
猫は牛乳を飲むと下痢をする、と言われますが
ジルケーンは下痢の原因となる成分、乳糖は取り除かれているので
その点はなにも心配ないですよ。

ミルクの成分でリラックス効果が期待できるサプリメント

長さ1cmくらいのカプセル錠です。
カプセルのまま、飲んでもらってもよいですが、
カプセルは手で簡単にはずせるので、
中身だけをフードに混ぜたり、水や猫用ミルク、ヤギミルクなどに
混ぜて与えてもよいと思います。
もともとミルクの成分なので、嗜好性は高く
好んで舐めたりする猫もいるんじゃないかな?

体重5kgまでの猫なら1日1カプセル、約1か月持ちます。

まとめ

はっきりとした原因はわからないけど、
ストレスが発症のきっかけではないか?と
言われている特発性膀胱炎。

コレと言った治療法がないことがやっかいですが
ストレス緩和が治療や予防にとても大切なのは
確かなようです。

猫のストレスは、見た目だけではわかりにくいこともあり、
家族の変化や、同居猫との関係など
必ずしもすぐに解決できることばかりではないですよね。

それでも、愛猫が安心して暮らせるよう、
できる範囲で対策をしてみる。
対策が難しいようなら、サプリメントを試してみる。

できることから積極的にやってみましょう!

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