猫にとっての含硫アミノ酸~ストラバイト予防や対策に不可欠!

猫のストラバイトには含流アミノ酸を 猫のストラバイト

多くの猫とその飼い主さん達を悩ませるストラバイトや膀胱炎。

ストラバイトや膀胱炎は尿phがアルカリに傾くことで
なりやすくなることはご存知の方が多いと思います。

猫にとって理想的な尿phは6~6.3位の弱酸性。
では猫の尿phを弱酸性に保つためには何が必要なのか?

それが適量の「含硫アミノ酸」なのです!

含硫アミノ酸とは?

「含硫アミノ酸」とはアミノ酸の一種で、
硫黄を含むアミノ酸の総称、
主なものにメチオニン、システインなどがあります。

メチオニンと聞いて
「あれ?どっかで聞いたことあるような…」
と思う方も多いと思いますが、その通り!
キャットフードにはしばしばDL-メチオニンというものが配合されています。
これは合成メチオニンのことで、このDL-メチオニンを配合することで
尿phを酸性に傾きやすくしているのです。

含硫アミノ酸は、肉や魚など動物性タンパク質に多く含まれています。
例えば、鶏肉、まぐろ、サケ、かつお、チーズなど。

キャットフードや猫用おやつに使われてるものばっかりなんですね!

猫せんせい
猫せんせい

うむ、我々猫が好む食べ物には、含硫アミノ酸がたっぷり含まれているんですよ。

含硫アミノ酸が尿phを酸性に導く!その仕組みとは?

最初のほうにも書きましたが、含硫アミノ酸はオシッコを酸性に傾ける働きがあるのですが、
いったいどういう仕組みでオシッコを酸性にしてくれるのでしょうか?

管理人もみじは化学とか弱いので詳しい説明はうまくできません(汗
自分でわかるように、私と同じように化学とか弱い人にもわかるように
かなり単純化した説明になりますが、詳しい方、ご容赦くださいませ。

食べ物は摂取した後、体内で消化吸収され分解されていくわけですが、
含硫アミノ酸はその代謝の過程で硫酸イオンになり、H+(水素イオン)を放出します。
水素イオンは水に溶けることでその水溶液を酸性化するのですが、
体内では血液中に溶け出し、血液を酸性に導くのです。

しかし、健康を保つためには、血液は厳密に弱アルカリ性でないといけなくて、
血液が酸性になってしまったら命にかかわります。
そこで体は水素イオンがたくさん溶けだし酸性に傾き始める血液を
アルカリに傾けるために工夫をするのです。
この働きはホメオスタシーとかホメオスタシスとか呼ばれることもあります。

具体的に言うと、体内でアルカリ性物質を調達して
水素イオンとくっつけてしまうのです。

アルカリ性物質とくっついた水素イオンは、血液と一緒に腎臓に運ばれ、
そこでアルカリ性物質をひっぺがして
水素イオンだけをオシッコといっしょにポイッ。

この「水素イオンだけをオシッコといっしょにポイッ」
これがこのお話の大切なポイントです。
「水素イオンだけをオシッコといっしょにポイッ」することで
オシッコの中に水素イオンがたくさんある状態になり、
尿phは酸性に導かれる、というわけです。

猫のストラバイト、予防や治療には含硫アミノ酸の十分な摂取が不可欠!

含硫アミノ酸を適量摂取していれば、オシッコPhは酸性に導かれます。
酸性環境では、細菌の繁殖も抑えられるし
できてしまったストラバイトも溶かすことができます。
そうなれば猫がストラバイトや膀胱炎で苦しむことはそうはないはず。

愛猫に与えているそのフード、その食事、
果たして含流アミノ酸は足りているでしょうか?
鶏肉、まぐろ、サケ、かつお、チーズ…キャットフードや猫用おやつに
よく使われる、含硫アミノ酸が豊富な食品たち。

これらをしっかり食べていれば、ストラバイトや膀胱炎なんて
そうはならないような気がしますが…?
なぜ猫たちはストラバイトや膀胱炎で苦しむことが多いのでしょう?

それを知る手がかりとなる記事も書いてみました。
猫のストラバイトや膀胱炎、ホントの原因は含硫アミノ酸の不足にアリ?
おもにドライフードについて書いてます、ぜひ読んでみてくださいね。

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