高齢猫のキャットフード選び、【シニア用】にこだわり過ぎないことも大切!

高齢猫のキャットフード選び 猫の食事、栄養

キャットフードも種類が増えて、
年齢ごとにさまざまなフードがありますよね。

子猫用、成猫用、シニア用…超シニア用なんていうのもあります。

たくさんあるフードの中から、
私たちはどれを選べばいいのでしょうか?

フードメーカーの言う通りに
一定の年齢になったらそのたびにフードを変えますか?

この記事では、高齢猫、シニアと呼ばれる年齢になった猫のための
キャットフード選びについて、わかりやすく説明しています。

なお、ここではシニアだけど健康、という猫について書いています。

腎臓病や糖尿病など、病気になっている場合は
まずは療法食を検討してくださいね。

年齢より、個体差に注目!

そもそも、フードメーカーによって
高齢猫の基準がまちまち。

7歳、11歳、13歳、15歳…
色々調べてみましたが、ホントにバラバラですし、
与える量を変えればいいので
全年齢このフードで、というメーカーだってあります。

そんな中、愛猫にどれを与えればいいのか?

猫せんせい
猫せんせい

うむ、私に合ったフードを与えてほしいものですな。

と、猫せんせいがおっしゃっていますが、その通り!

同じ年齢の猫でも、活動具合や食欲、健康状態には
それぞれ違いがあります。

それがわかるのは飼い主であるあなただけ。

あなた自身の目で見て、動物病院での健康診断の結果なども参考に
あなたの猫にぴったり合う食事を探してあげればいいんです。

高齢猫用、シニア用キャットフードの特徴は?

あなたの猫にぴったり合う食事を探してあげればいいんです。

と言うのはカンタンですが、

どうやって探せばいいのかわからないです!

そうですよね、なのでまずはシニア用キャットフードの
特徴についておさらいしてみましょう。

タンパク質が少ない

高齢猫に起こりやすい腎不全の予防のためでしょうか。
子猫用や成猫用のキャットフードに比べると
タンパク質を少なめに配合しているものが多いです。

ただ、最近は肉食獣である猫の理想的な食事は高タンパク、
という考え方も浸透してきて
高齢猫用でもタンパク質の量がそれなりにあるものも増えてます。

脂肪が少ない

年齢を重ね、若い頃より活動量が落ちたため
カロリー摂取量を減らそう、という考えのもと、
脂肪を少なめにしているフードが多いです。

脂肪は、タンパク質や炭水化物(糖質)より
同じ量でもカロリーが高くなるので
脂肪の量を減らすのが、カロリーを減らすのに有効だからです。

タンパク質も脂肪も少ない

腎臓に配慮し、カロリーを減らす、この両方を満たすために
子猫用、成猫用キャットフードに比べて
タンパク質も脂肪も少ない、というフードもあります。

でもこういうフードは、タンパク質や脂肪のかわりに
糖質(炭水化物)が増えてしまうことになります。

多すぎる糖質は猫の健康にとって悪影響もあるので
あまりおすすめできません。

活動量と食事量に注目!高齢猫の食事選び

シニア用キャットフードの特徴もわかったところで
個々の猫にあった食事選びを考えてみましょう。

猫も年齢を重ねると、少しづつ寝ている時間、
じっとしている時間が増えてきます。

それに伴って食事量が減ってくることもあります。
体の要求に合わせて、自然と食事量をコントロールしているのです。

(ただし、食事量の急な低下には注意してくださいね、
病気や不調のサインであることもあります)

活動量と食事量、このふたつの要素から
シニア期の猫の食事を考えていきましょう。

若い時ほどではないけど、まだまだ元気で活発

若いころのやんちゃぶりはおさまったけど、まだまだ元気。
おもちゃを見せれば喜んで遊ぶし、好奇心もあり、
全体的に活動量がそこそこある。

そんな猫にシニア用フードはまだ早いです。

元気もあるし、食欲も旺盛で食事量は変わらない

若いころに比べると、飛んだりはねたりすることは減ったけど
まだまだ元気で活発、食欲もあり、
フードの目安量くらいはだいたい食べられる。

こんな猫なら、あえてシニア用キャットフードを選ぶ必要はありません。
今の食事で問題がなければそのまま続けても大丈夫ですよ。

元気はあるけど、昔より食事量が減ってきた

まだまだ元気で活発だけど、食事量が減った。
フードの目安量より食べる量が明らかに少ない。

こんな猫には、タンパク質や脂肪が少なく、
カロリーも低いシニア用キャットフードはおすすめしません。

ちょっと太っているから今くらいの食事量がちょうどよい、
食事量は減ったけど、体重や体形に特に変化は感じられない、
と思ったら今まで通りの食事でオッケーです。

体重の低下や痩せすぎが心配されるようなら
少ない食事量でもきちんとカロリーと栄養を摂取できるよう、
むしろ今より高タンパク高脂肪、高カロリーの食事をおすすめしますよ。

昔より明らかに寝ている時間が増えた、おとなしくなった

シニア用フードを検討する必要があるのは
年齢を重ね、活動量が減った猫です。

寝ている時間、動かずじっとしている時間が増えれば
必要とするカロリーも減ってきます。

それに合わせて、フードを変えることも必要になってくる
ケースも出てきます。

活動量も減り、それに伴って食事量も減ってきた

これはむしろ生き物として自然な状態です。

活動量が減れば必要とするカロリーも減り、
それに合わせた食事量になる、という流れなので
猫が自分で自然とコントロールしている状態と言えるでしょう。

明らかな体重増加があったり、肥満状態でなければ
そのまま今の食事を続けてよいと思いますよ。

活動量は減ったけど、食欲は相変わらず旺盛な場合

活動量が減ってきたら、摂取カロリーも
それに応じて減らす必要があります。

今まで与えてきた食事で、今までより少し少ない量にしてみる。
これでいけるようならそれで大丈夫。
あえてシニア用キャットフードに変える必要はありません。

食事量を減らしたら、不足を感じて催促されてしまう。
そんな場合は、摂取カロリーを減らすために、
シニア用フードに変えてみてもいいのでは?と思います。

まとめ

高齢猫、シニア猫とひとくちで言っても、
猫にだって個体差はあります。

まだまだ元気なシニア猫もいれば、
おばあちゃん、おじいちゃんらしく
活動量が減っておとなしくなることもあるでしょう。

年齢だけに惑わされず、
あなたの猫にあった食事を探すことが大切ですよ。

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