猫にとってのインスリン~肥満ホルモンと呼ばれる理由とは?

インスリンと猫 猫の食事、栄養

管理人もみじは猫の健康のために、
糖質摂取をひかえめにすることをオススメしています。
この記事では、糖質を摂取した時に分泌される
インスリンが猫の体にどういう影響を与えるかをわかりやすく説明しています。

健康な猫はもちろんのこと、猫の肥満に悩む飼い主さんなら、
ここを読めば糖質量のコントロールがとても大切であることが理解できますよ。

インスリンがドバ~っと分泌されるような食生活が続くと
それはそれは怖ろしいことになるのです。

インスリンとは?

「名前は聞いたことあるけど…なんだっけ??」
って思う方も多いと思います。
なので本題の前にかる~くご説明させてくださいね。

インスリンとはホルモンの一種で、すい臓で作られます。

食事の時に摂取した糖質はブドウ糖に変換され血液中に放出されますが、
この時に、膵臓から分泌されたインスリンが
血液中のブドウ糖を全身にくまなく配るのです。

インスリンの働きで、体はエネルギーを得て
筋肉や臓器、脳の活動が維持され
血液内の血糖値が下がり、生命が維持できるわけです。

インスリンがなんらかの理由で分泌されなったり
分泌量が不足すると、血液内の糖質が残ってしまうことになり、
血糖値の上昇が起こるんです。

インスリンは摂取した糖質量に合わせて分泌されます。
糖質をたくさん食べればインスリンもたっぷりと、
少ししか食べなければ控えめに。

インスリンの分泌は血液内の血糖値をコントロールするための大切な機能です。

意外に知られていないインスリンのもうひとつの働きとは?

血液からブドウ糖を取り出し体内に運び、血糖値のコントロールをする。
これがインスリンのよく知られた働きですが、
インスリンには脂肪に関わるもうひとつの機能があります。

それは脂肪を蓄積すること!(なんて迷惑な)

インスリンは血糖値を下げるためにブドウ糖を取り込み、
取りこまれたブドウ糖はエネルギーとして使用されます。

この時、エネルギーとして使いきれず、
あまったブドウ糖はどうなるのでしょうか?
答え→脂肪になります!
あまったブドウ糖は中性脂肪に変換され、体に蓄積されてしまうのです。

つまり糖質を摂りすぎると太りやすいのです。
これがインスリンが別名「肥満ホルモン」と言われる理由の1つです。

さらに肥満を促進するインスリンのもうひとつの働きとは?

「まだあるんですか?」

すみません、まだあるんです…

脂肪細胞の周囲にはリポタンパクリパーゼという酵素があります。
この酵素は血液中の脂肪を脂肪細胞に取り込み
中性脂肪として蓄積させる働きがあります。
脂肪を増やす酵素と言っていいでしょう。

一方、脂肪細胞の中にはホルモン感受性リパーゼという酵素があり
この酵素は中性脂肪を分解する働きがあります。
脂肪を減らす酵素、ですね。

そして、インスリンは
リポタンパクリパーゼの働きを活発にし、
ホルモン感受性リパーゼの働きを低下させるのです。

脂肪を貯めやすく分解しにくくするってことです。
…太りやすくなりますよね、当然。

これがインスリンが別名「肥満ホルモン」と言われる理由の2つめです。

インスリン抵抗性って?猫の小さな膵臓が悲鳴をあげはじめる!

そしてインスリン過剰、つまり糖質過剰の食生活が続くと
猫はどうなるのでしょうか?

糖質たっぷりの食事をすると
たっぷり分泌されたインスリンのせいで
脂肪が増えて太りやすくなります。

そして増えた脂肪はインスリンの効き目を低下させてしまうのです。
このことをインスリン抵抗性とかインスリン感受性の低下と言うのですが、
効き目が下がるとどうなるか?

効き目が出るまでインスリンは分泌され続けます。
今までと同じ量の糖質でも、より多くのインスリン分泌が必要になります。

より多くのインスリンのせいでますます脂肪が増え、
増えた脂肪のせいでますますインスリンの分泌が増え…
という負のスパイラルが誕生してしまうのです。

猫は元々糖質を分解する酵素、アミラーゼを作るのが苦手。
なのに糖質たっぷりの食事だと、すい臓は必死になって
苦手なアミラーゼを作り続けるしかありません。
さらにインスリンまでたっぷりと分泌しなくてはならない。
こんな状態が長く続くことで、猫の膵臓は少しづつ疲弊していきます。

ある日、もう無理っ!と悲鳴をあげたすい臓は
炎症を起こしたり、インスリンを分泌できなくなったりします。
これが膵炎や2型糖尿病なのです。

と、少々おおげさなシュミレーションをしてみましたが、
これは決して絵空事ではないんです。
インスリンの大量分泌は猫にとって本当に危険なものなんですよ。

まとめ~猫にとってインスリンの過剰分泌は危険がいっぱい!

猫にとって、過剰なインスリンの分泌は肥満や膵炎、糖尿病の原因になります。

インスリンは、血糖値のコントロールのためになくてはならないホルモンですが
あんまりドバドバ分泌されては困ってしまいます。
だからこそ、管理人もみじは猫の食事は糖質控えめで!
と切に思うのです。

猫の食生活を考える時、インスリンが体にどういう影響を与えるか、
このことをどうか忘れないでほしいのです。

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