子猫の食事は間違いだらけ?食物アレルギー予防にもなる子猫の正しい食事とは?

子猫の正しい食事とは?猫の食事、栄養

生まれたばかりの命、若い命。
子猫の愛らしさは格別ですが、その分デリケートで母猫や私たち飼い主が
大切に守り育てる必要があります。

そんな子猫にとって何よりも大切なのが、正しい食事とその方法。
生まれてから約1年で大人になる猫、それまでの短い間に
どのような食事をどう与えるかで、大人になった時に違いが現れることもあるでしょう。

子猫の食事、何よりも大切なのは消化がよいこと!

「子猫は下痢をするもの」
こんな考え方をする人もいるようですが、下痢の主な原因は消化不良です。

下痢まで行かなくても、消化不良は子猫の未熟な消化器官にとって大きな負担になります。

消化不良は栄養不良でもある

食べたものをきちんと消化できれば、栄養は無駄なく体に取り込まれますが、
消化しきれなかった食べ物は、貴重な栄養もウンチになって一緒に出て行ってしまいます。

健全な発育のため、大人の猫よりより高いカロリーと栄養が必要な子猫、
消化不良を繰り返せばその分、たくさん食べなければならなくなり、
未熟な消化器官にさらなる負担をかけてしまうようになります。

きちんと消化し、栄養を無駄なく体に取り込むことは、
適切な食事量で消化器官に負担をかけないためにも大切なことなんです。

繰り返す消化不良は食物アレルギーの原因にもなる

食物アレルギーの原因物質は、タンパク質。
肉、魚、穀物や豆、イモ類などは、キャットフードによく使われる食材ですが、
どれもタンパク質が含まれているからこそ、アレルギーを引き起こすんです。

タンパク質は、通常アミノ酸まで細かく分解されて体に吸収されますが、
未熟な子猫の消化器官では十分に消化しきれないことも多いです。

きちんとアミノ酸になるまで細かく分解されればいいのですが、
その前の段階だと分子が大きく、免疫細胞に認知されやすくなってしまう、
これが食物アレルギーの大きな原因の一つだと言われています。

食物アレルギーを防ぐためにも、消化のよい食事をしてもらい、
下痢や消化不良を繰り返すことがないようにしたいですね。

子猫の食事に一番大切なのは消化がよいこと!
栄養を無駄なく取り入れるためにも
食物アレルギー防止のためにも
消化のよい食事を選びましょう。

離乳を急がないで!母乳やミルクは消化の良い食事です

子猫の育て方について書いてある本やサイトを読むと、
ほとんどが「離乳は生後2カ月で」となっていました。

でも、ヒトが介入せずに子育てをしている猫は実際どうなんでしょうか?
管理人もみじは、庭に子猫を連れて食事をしに来る母猫を見守っていたことがありますが、
子猫たちは生後3か月を過ぎてもまだ母乳を飲んでいました。

母乳や猫用ミルクはとても栄養豊富で消化がよい、子猫に向いた食事です。
「生後2カ月で卒業!」と決めてしまわず、ゆっくり離乳を進めたほうが
デリケートな子猫の消化器官には負担が小さくて済むと思います。

「生後2カ月」にこだわる必要はまったくありません。

まずは母乳や猫用ミルクを飲んでもらい、
足りない分を離乳食で補う、こんな感じで始めて
生後2カ月~3か月くらいの間に少しづつ離乳食の量を増やし、
ゆっくりと卒業させてあげてください。

 

離乳食にはなにがいい?水分の多いウェットフードがおすすめ!

食べ物は一般的に水分が多く柔らかいほど消化しやすくなります。
ヒトも体調がよくないときや病中病後にはお粥を食べたりしますよね?
それは普通に炊いたご飯やパンより、水分が多く柔らかいお粥のほうが消化がいいからです。
赤ちゃんの離乳食だって、細かく刻んで煮込んで、ペースト状にしたりしていますよね。

猫も同じ、水分が多く柔らかい食事のほうが消化がいい。
だから離乳食にはウェットフードがおすすめなんです。

子猫用のものもありますが、そこにこだわらなくても成猫用のものでも大丈夫。
ヒトの離乳食だって結局は大人が普通に食べているものを
刻んだり煮たりして柔らかくしているだけです。
猫も同じ、消化にさえ配慮できれば大人猫用のものでもまったく問題ないですよ。

ミルクからいきなりウェットフードだけ、にしてしまうと
慣れないフードに下痢をしてしまう猫もいます。
最初は猫用ミルクなどと混ぜてすりつぶして与えるといいですよ。

【猫にはウェットフードがおすすめな理由がよくわかる記事】

猫にはウェットフードがおススメ!その3つの理由ともっとも重要なもう1つの理由とは?
猫にはウェットフードがおススメ!ウェットフードは猫にとって健康維持に役立つ優れた食事です。なぜウェットフードが猫にとって良いのか?その理由をわかりやすく説明しています。

子猫のウェットフード、選ぶポイントは?

子猫に与えるウェットフードを選ぶポイントは以下の3つ。

  • できるだけ固形物がないもの(パテ、ムースタイプ)
  • もちろん総合栄養食で!栄養バランスが穏当なもの(タンパク質:脂肪が2:1くらい)
  • できるだけ良質、添加物の少ないもの

最初はとにかく固形物が少ないものを選んだほうが消化に優しいです。
慣れてきたら、少しづつ固形物があるものを食べさせても大丈夫。

総合栄養食であることはもちろんですが、栄養バランスも大切です。
ウェットフードには、総合栄養食でも極端に脂肪が少ないものがありますが、
そのようなタイプは避けてください。
脂肪には、必須脂肪酸といって食べ物からとるしかない大切なものがあるからです。

大人猫も同じですが、できる限り良質なものを。
目安は肉や魚類の種類がチキンとかサーモンとか、しっかり明記されているもの、
グルテン類を使用していないもの、
加工品や添加物を使用していない、もしくは非常に少量だと思われるもの、です。

子猫にドライフードはいつから与える?

離乳食にも慣れ、どんどん成長する子猫。
ここでカリカリ、ドライキャットフードを与え始める飼い主さんも多いようです。

書籍やネットで調べても、歯が生えたら、生後2カ月頃から、というのが多いですが、
乾燥しているドライフードは、猫の食事の中で最も消化に負担が大きい食事です。

食べ物の嗜好は幼い時に食べたものである程度決まるので、
食べられるもののバリエーションを増やすという意味で
ドライフードも食べてもらう必要はありますが、
急いで与えなくてはならない理由はひとつもありません。

むしろ、子猫の成長を待ってゆっくりめに与え始めるほうがいいと思います。
生後3か月あたりからがベストではないでしょうか。

ふやかしドライフードから、がおすすめ、注意点は?

最初にドライフードを与えるときは、水やミルクでふやかすのをおすすめします。
ふやかしたものを離乳食と混ぜてもオッケー。
少しづつ慣らしてあげてくださいね。

ふやかす時間はフードの硬さにもよりますが、だいたい30分くらい。
スプーンやフォークでつぶせるくらいの柔らかさが目安です。

【ふやかしドライフードを作るときの注意点】

  • 水やミルクは室温~ぬるま湯くらいの温度で、熱湯は避けて
  • 使った水やミルクも一緒に与える

ドライフードに含まれる栄養の中には熱で失活してしまうものがあります。(主にビタミン)
なので、熱いお湯は使わないようにしましょう。

水に溶ける性質の栄養(これも主にビタミン)があるので、
ふやかしに使った水やミルクも一緒に与えてください。捨てたらもったいない!

ふやかしドライフード、いつまで与える?

結論から言うと、大人猫になってもずーっとふやかしだっていいんです。

水分摂取量が増やせる、柔らかくすることで消化が良くなるなど
メリットだけがあり、デメリットは何もないからです。

ただ、上のほうでも書きましたが、食べられるものの種類を増やすために
カリカリのままのドライフードも食べられたほうがいいですし、
水分摂取量が多く、柔らかく消化が良い食事なら、ウェットフードがあります。

なので、どこかでカリカリのままのドライフードも導入したほうがいいですが、
これも急ぐことはありません。
生後4か月くらいから始めれば十分だと思いますよ。

管理人もみじは、子猫にも大人猫にも、ウェットフード主体の食事をおすすめしてます。
なので、カリカリのままのドライフードを与えつつ、
ウェットフードも継続して与えることをおすすめしますよ。

子猫のドライフード、選ぶポイントは?

子猫に与えるドライフードを選ぶポイントは以下の3つ。

  • 栄養バランスが穏当なもの(タンパク質:脂肪が2:1くらい)
  • できるだけ良質、添加物の少ないもの

ここまでは、上に書いたウェットフードと同じですが、もうひとつ、

  • できるだけ高タンパク、かつ高脂肪のもの

これを強くおすすめしたいです。

高タンパク、高脂肪のフードは自然とカロリーが高くなります。
これが子猫のみならず、大人猫にとってもよいことなんです。

ハイカロリーのフードをモリモリ食べてどんどん成長しましょう!
という意味ではありません。
ハイカロリーのフードなら、食事量が少なくて済むからです。

例えば、100カロリーを摂取しようと思った時、
グラムあたり4カロリーのフードと3カロリーのフードを比べれば、
4カロリーのフードのほうが食べる量が少なくて済みますよね。

カロリーは同じでも、食べる量が少ない。
こういう食事のほうが、消化に負担が少ないからです。
消化しなければならない量そのものが少ないわけですから。

また、高タンパク高脂肪の食事は自然と糖質が少なくなります。

カロリーは

  • タンパク質
  • 脂肪
  • 糖質

この3つで構成されているので、タンパク質と脂肪が多ければ
その分糖質が減る、というわけです。

肉食獣の猫は、タンパク質や脂肪の消化は得意でも
糖質の消化はちょっと苦手。

キャットフードの場合、糖質が含まれる食材には
アレルギーの原因になりやすいものが結構あります。
小麦とかトウモロコシとか大豆とか。

食物アレルギーになってしまうことを防ぐためにも
糖質は少なめのほうが猫のためなんです。

ウェットフードと同じように、ドライフードも子猫用にこだわる必要はありません。
条件にあったフードであれば、成猫用のフードでも全然問題ないですよ。

子猫の食事、回数は?留守が多い家庭ではどうする?

離乳食を始めるころから食欲旺盛になる子猫。
好奇心の強さも相まって、どんどん食べるようになりますが、
それに引きずられて一度にたくさん与えすぎてしまえば、消化不良を起こすことも。

モリモリ食べる姿は微笑ましく、成長を実感できてうれしいものですが、
一度の食事は腹八分目を心がけてあげましょう。

その分、回数を増やして一日に必要な量を与えるようにしてあげてください。

離乳食を始めたばかり~ふやかしドライフードの時期は、一日5~6回くらい。
欲しがったら与える、という感じになると思います。

その後は少し回数を減らしてもよいですし、しばらくそのままでも問題ないです。
大人猫になった時点で一日2~3回にしてあげればオッケーですよ。

昼間は仕事で誰も家にいない!そんな時どうする?

ひとり暮らしで仕事してるけど、留守の間はどうすればいいの?

ひとり暮らしの飼い主さんが仕事をしていれば、留守の時間が長くなりますし、
そうじゃなくても家族全員日中はいません、という家も珍しくありませんよね。

離乳食を始めたばかりの時は、なんとか平均的な回数を確保したいところですが、
生後3か月くらいになれば、日中の間くらいなら食事をしなくても大丈夫。

その代わり、仕事前と帰宅後で回数を稼ぎましょう。

朝起きたら早いタイミングでまず1回、できるだけ時間をあけて、出かける前にもう1回。
帰宅したら1~2時間に1回くらいのペースで食事をしてもらえばいいです。
とにかく、一度にドカ食いさせないようにすればなんとかなります。

管理人もみじの猫たちのうち2頭は生後3か月ちょいでお迎えしましたが、
当時は仕事が大変忙しく、14時間くらい留守にしているのが日常でした。
なので、起きたらまず猫の食事、2時間くらいおいて出かける前にもう1回、
帰宅したらまず猫の食事、そのあとはダラダラと3回~4回くらいの食事、
という感じで無事育ってくれましたよ。

いろんな食事を与えよう!【将来に備えて】

猫は警戒心が強く、嗜好もそれぞれ。
ある日突然食べたことのない食事を与えても、拒否されることがありますよね。

うちのコはチキン味のドライフードしか食べてくれません!

幼い時期に、一定の食事しか知らないまま大人猫になってしまうと
それ以外のものは受け付けなくなってしまうことも。

元気で健康なうちはそれでもよいですが、
病気になって特定のフードを食べさせたいとき、
口腔関連のトラブルでいつもの食事が食べられなくなってしまったとき、
そこまでいかなくても、健康のためにフードを変えてみたいとき、など
嗜好が大きく偏っていると困ってしまうこともあるんです。

そんなことにならないためにも、
ドライフード、ウェットフード、液体の食事(猫用ミルクなど)など
さまざまな形の食事を食べられるように、
チキン、サーモン、ラム、と、できるだけ多くの味を好き嫌いなく食べられるように、
子猫のうちからいろんな種類の食事を経験してもらうことがとても大切です。

なかには食事が変わるだけで、下痢をしてしまうようなデリケートな猫もいるので
あれこれ全部食べさせて!とは簡単に言えませんが、
できる範囲でいろいろな食事を経験させることをおすすめしますよ。

特に、ウェットフードとミルク、このふたつは大人猫になっても
抵抗なく食べられる猫に育ってほしいものです。
なぜなら、病気になったとき、老猫になったときに
必要になる可能性がとても高いからです。

そして、キャットフードの主原料である肉や魚。
これもある程度の種類を食べられるようにしておきましょう。

食物アレルギーは遺伝もありますが、消化不良の積み重ねでもあります。
一種類のタンパク質ばかりを食べていたら、積み重なるものも当然大きくなり、
アレルギー反応を起こすリスクも増えてしまいます。
複数のタンパク質を食べることは、食物アレルギーを防ぐためにとても有効ですよ。

上のほうで、子猫用フードにこだわる必要はないと書きましたが、
栄養的に問題ないことはもちろんですが、
食物アレルギー予防のためには、こだわらないことも必要です。

なぜなら、子猫用フードってほとんどがチキンだから。
猫に鶏肉アレルギーが多いのは、これが理由のひとつじゃないかな、と思っています。

まとめ

子猫の食事になによりも大切なのは消化が良いこと。

ミルクを卒業すること、カリカリのドライフードを食べられるようになること、
そして成長目覚ましい時期にふさわしい旺盛な食欲。

どれも子猫の成長を実感できて、飼い主としてはうれしい気持ちがしますが、
離乳や硬い食事をさせることを急いでは、大切なこと【消化】が置き去りになることも。
旺盛な食欲に任せて、一度に食べる量が多すぎれば【消化】の負担が大きくなります。

子猫の未熟でデリケートな内臓に負担をかけないためにも、
繰り返す消化不良で食物アレルギーを誘発させないためにも、
子猫の食事は何事もゆっくり、がベストですよ。

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