元気なうちから始めたい、猫の腎臓ケア!食事でできる2つの予防策とは?

猫の腎不全

腎不全になりやすいといわれる猫。

「うちの猫が腎不全になってしまったらどうしよう」と
心配する飼い主さんも多いですよね。

猫は腎不全になりやすい生き物、
完全な予防は難しいですが、日ごろの食生活を整えることで
発症を遅らせることは十分可能だと思っています。

この記事では、猫が腎不全になってしまうことを
食事を通じて、できるだけ防ぐための工夫をご紹介しています。

猫の腎臓ケア、老廃物や毒素、体の中のゴミを食事で減らす!

腎臓の主な仕事は3つ。

  • 老廃物や毒素の排出
  • 体内の水分量やミネラルの調整
  • ホルモンの分泌

この中で、日々の食事で改善が見込めるのが
老廃物や毒素の排出」です。

腎臓では、糸球体というところで
血液から老廃物や毒素をろ過して
オシッコと一緒に体の外に出しています。

老廃物や毒素というのは、いわば体のゴミ的なもの。
出さなければ血液中に増えてしまい
体にさまざまな悪影響を与えてしまいます。

老廃物や毒素といった、ゴミ的なものが多ければ
腎臓の仕事も増え、負担も大きくなってしまう。

だったら、ゴミをできるだけ減らしてみよう!

これが管理人もみじの考える、食事による腎臓ケアです。

ゴミを減らす工夫その1、タンパク質を効率よく利用してもらう

猫が腎不全になってしまったら、
一般的にはタンパク質を減らした食事を与えます。

本来、猫は高タンパクの食事が理想ですが、
タンパク質は、ゴミを出してしまう栄養素でもあるからです。

だったら、ゴミを減らすために、元気な猫でも
タンパク質は減らした方がいいんじゃないかな?

いえいえ、それはダメ。
健康なのに、腎不全予防のためにタンパク質を制限することは
まったくおすすめできません。
かえって健康を損なうリスクが増えてしまいます。

 

ゴミを出してしまう栄養素でもある、タンパク質ですが、
与え方次第で、ゴミの量にも違いが出てきます。

タンパク質という栄養素をしっかり理解して
できるだけ、ゴミを出さない工夫をしていきましょう。

なぜ猫には高タンパク質なのか?理由がわかると理解も深まる

「猫は肉食獣だから高タンパク食」
よく言われることですが、なぜ猫には高タンパク食が必要なのでしょうか?
肉食獣だから、なんてあいまいな理由ではなく、ちゃんと説明してみますね。

簡単に言うと、
どんな状態でもタンパク質を一定量代謝してしまうから」です。

例えば、人間が体調を崩して食事はお粥だけ、なんて時、
お粥だと、タンパク質はほんの少ししか含まれていません。
こういう時、人間の体は主に炭水化物をエネルギー源にします。
タンパク質はほとんど使われないまま。

ではもしこれが猫だったら?

炭水化物もエネルギーにしますが、
それとは別に、タンパク質も一定量使われてしまいます。
これが猫。

何を食べても、何も食べてなくても、
どんな状態でもタンパク質を一定量代謝してしまうのが猫なんです。

肉食獣として、長く生きてきた体がそういう仕組みを作り上げました。

腎不全が進行して食欲不振になった時、よくあるのが
「急に痩せてきた…」という状態です。

食べてないから痩せるのは当たり前、ではあるんですが
この時、猫は急激に筋肉を削られています。

「何を食べても、何も食べなくても
どんな状態でもタンパク質を一定量代謝してしまう」からです。

食べてないから、口から入るタンパク質は不足しています。
じゃあどうやってタンパク質を代謝する?

答えは「筋肉を代謝する」です。
だから急激に痩せてしまうんですよ。

口から入るタンパク質があってもなくても
猫はタンパク質を常に一定量代謝してしまいます。

この一定量の代謝の分だけ、
猫はヒトや犬より多くのタンパク質を必要とするんです。

合わせて読みたい、猫に高タンパクが必要なことが深くわかる記事

高タンパクはゴミが増える、このジレンマをどうする?

前置きが長くなりましたが、本題です。

タンパク質は、体の中で代謝されるとアンモニアを作ってしまいます。
アンモニアは強い毒、そのままにはしておけないので
肝臓で「尿素窒素」という無害なものに変換して
腎臓へ運ばれ、オシッコといっしょに排泄。

「尿素窒素」とは、血液検査の項目にあるBUNのこと。
そう、増えてくると「腎不全ですね」と言われてしまうアレです。

タンパク質の残りカス的なものがBUN。
ゴミですね、ゴミ。

タンパク質をたくさん食べれば食べるほど、増えてしまうゴミ。
減らしたいけど、健康な猫は高タンパクの食事が理想。

このジレンマ、どうしましょう?

無駄を出さずに効率よく使える、そんなタンパク質を選ぼう!

タンパク質のアミノ酸スコアって聞いたことがありますか?

タンパク質の品質を示す数値で、
100が満点、品質が下がると数値も下がります。

タンパク質の品質、というとあいまいでわかりにくいですが
要は体のなかで効率よく使えるかどうか、ということなんです。

ヒトにも猫にも、体の中で作れないので
食べ物から摂取する必要があるアミノ酸があります。

これを必須アミノ酸、って言うんですが
この必須アミノ酸が食べ物の中に
どれだけバランスよく含まれているかを
計る目安がアミノ酸スコアなんです。

アミノ酸スコアの説明によく使われるのが「桶理論」というもので、
体の中でタンパク質を効率よく作るためには
必須アミノ酸をバランスよく摂取することが大切なことを
説明するためによく使われています。

必須アミノ酸は、人なら9種類、猫は10種類。
アルギニン、メチオニン、トリプトファン…など。
これらのひとつひとつのアミノ酸を
桶を作る板に例えているんですね。

左の絵のように、必須アミノ酸をバランスよく摂取できれば
タンパク質は効率よく作ることができます。

右の絵のように、必須アミノ酸のバランスが悪く
足りない必須アミノ酸があると
作られるタンパク質が減ってしまうんです。

アミノ酸スコアの高いタンパク質で、無駄なゴミを出さない!

上でご紹介した、アミノ酸の桶理論ですが、
腎臓にとって無駄なゴミになるのは、
右の絵にある、桶からこぼれてしまった水(アミノ酸)です。

タンパク質は、脂肪や糖質のように
余ったから体に貯めておく、ということができません。
口から入ってきたものは、もれなく代謝され、BUNを生成します。

桶からこぼれてしまったアミノ酸は
体の中で有効に使われないまま代謝され、BUNを作ってしまう。
これぞ無駄なゴミなんですよ。

また、右の絵は左の絵の半分くらいしか
桶の中に水を貯められていないです。
右の絵のようなアミノ酸バランス、
つまりアミノ酸スコアの低いタンパク質だと
体をつくるために必要なタンパク質を摂取するために
たくさん食べる必要がある、ってことです。

これまた無駄なゴミ、です。

逆に、アミノ酸スコアの高いタンパク質なら
そんなにたくさん食べなくても
必要なぶんはきちんと摂取できる、とも言えます。

腎臓のことを考えたら、猫にはアミノ酸スコアの高いタンパク質を。
これが結論です。

アミノ酸スコアの高いタンパク質とは?

腎臓ケアのためには、アミノ酸スコアの高いタンパク質を
与えるのがおすすめです。

アミノ酸スコアの高いタンパク質って?
どんなフードを与えればいいのかな?

猫せんせい
猫せんせい

うむ、肉や魚でお願いしたいものですな。

猫せんせいに先に言われてしまいましたが、その通り!
猫には肉や魚、つまり動物性タンパク質がベストなんです。
なんのことはない、肉食獣本来の食事をすればいい、ってことです。

なぜ、肉や魚などの動物性タンパク質が良いのか?
それは、肉や魚などの動物性タンパク質は、
ほぼすべてがアミノ酸スコアが満点だからです。

鶏肉 100 白米 65
豚肉 100 玄米 68
牛肉 98 小麦粉 44
サーモン 100 トウモロコシ 42
まぐろ 100 ジャガイモ 68

キャットフードによく使われる食材の
アミノ酸スコアを調べてみましたが、
こうしてみると一目瞭然ですよね。

アミノ酸スコアは、100が満点。
バランスが悪くなるにつれて数字が下がってきますが、
鶏肉などの肉や魚はほぼすべて満点なのに対し、
穀物や野菜は大幅にスコアが下がります。

無駄なゴミを出さないためには、
タンパク質は動物性のものを使用している
キャットフードを選んであげてくださいね。

与えたくない、ゴミが増えるタンパク質とは?

上の表を見ていただければ一目瞭然ですが、
穀物や野菜のアミノ酸スコアは全体的に低いです。

これが、与えたくないタンパク質、
ゴミを増やしてしまうタンパク質なんですが

じゃあ、穀物や野菜が入ってるキャットフードはダメなの?

いえいえ、そんなことはないんです。

生の肉や魚ならタンパク質の含有率は60%くらいですが
穀物や野菜なら10%~15%くらい。
穀物や野菜はそもそものタンパク質量が少ないので
食材をそのまま使っているのなら、さほどの悪影響はありません。

穀物や野菜から得られる炭水化物、ビタミンやミネラル、食物繊維は
猫の体にとっても必要なものなので
多すぎるのは困りますが、ある程度の量は必要なんです。

与えたくない、ゴミを増やすタンパク質とは
穀物や野菜から、タンパク質だけを抽出した食材です。

たとえば、

  • コーングルテン、小麦グルテンなどのグルテン類
  • ポテトプロテイン

穀物や野菜からタンパク質だけを取り出した食材は
タンパク質だけを抽出していますから、
タンパク質の含有率はほぼ100%。
純粋にタンパク質だけの食材で、かつ、アミノ酸スコアが低い。

こんなタンパク質が多用されていたら、
フードとしてのアミノ酸スコアはダダ下がり。

無駄なゴミが増えるキャットフードです。

結論、タンパク質を選んで無駄なゴミを減らそう!

長くお話してきましたが、
導かれる結論は単純です、スミマセン。

猫には動物性タンパク質!
グルテンなど植物から抽出したタンパク質はできる限り与えない!

これが、腎臓に負担を与えてしまう
BUNというゴミを無駄に出さない唯一の方法です。

高タンパクを必要とする猫だから、
BUNというゴミが多いのはある程度仕方ない。
でも、無駄なゴミだけは増やさない!
これが腎臓ケアの大切な基本ですよ。

ここまでのまとめ
  • 猫は高タンパクを必要とする生き物、
    でもタンパク質は体の中のBUNというゴミを出してしまいます
  • ゴミが出るのは仕方がない、でも無駄なゴミを出さない工夫が大切!
  • 無駄なゴミを出さないタンパク質は、肉や魚などの動物性タンパク質
  • 無駄なゴミが出てしまうのは植物から抽出したタンパク質
    (グルテン類、ポテトプロテインなど)

結論:猫には肉や魚などの動物性タンパク質を与えよう!

グルテンやポテトプロテインなどの植物性タンパク質は
できるだけ避けましょう。

ゴミを減らす工夫その2、悪玉菌が作る毒素を減らそう!

体で作られてしまう毒素や老廃物とは、ゴミみたいなもの。
腎臓ケアのため、ゴミを減らす工夫として
与えるタンパク質の種類、品質に気をつけよう、という話をしましたが
毒素や老廃物は、タンパク質から作られるBUNだけではありません。

腸で作られる毒素もあるんです。

悪玉菌が腸で毒素を作る!

腸の中には、さまざまな菌がいて
おおまかに分けると、善玉菌、日和見菌、悪玉菌、と
3種類あります。

この中で、毒素を作ってしまうのが悪玉菌。
主なものにウェルシュ菌、大腸菌などがあります。

悪玉菌は、タンパク質や脂肪をエサにして増殖し、
アンモニア、インドール、硫化水素などの毒素を作ってしまいます。

ちなみに、インドールはウンチの臭いの代表格。
愛猫のウンチが強烈に臭い!なんて時は
悪玉菌が多く腸内環境が悪い可能性が高いです。

悪玉菌が作る、アンモニアやインドールなどの毒素。
これもBUNと同じように腎臓でろ過されるので
悪玉菌がいっぱいの腸でいっぱいの毒素が作られてしまうと
やはり腎臓への負担は大きくなってしまいます。

悪玉菌が作る毒素を減らすにはどうする?

健康に関心の高い方なら、もうおわかりだと思いますが、
悪玉菌が作る毒素を減らすためには
『腸内環境を整える』、これが唯一の方法です。

いわゆる「腸活」というヤツですね。

最近ではヒトの医学の世界でも、
腸内環境の良しあしと、
腎臓との関係性が注目され始めています。

腸内環境が悪い人は、腎臓病になりやすく、
なってしまったときの進行も速い、と言われています。

このことは、下の記事で詳しく書いているので
ぜひ読んでみてくださいね!

猫の腎不全、予防にも対策にも【腸活】がカギになる?
最近の研究で、腸内環境の良し悪しが腎臓にも大きな影響を与えることがわかってきました。この記事では、腸内環境が悪いと猫の腎臓にどんな悪影響があるのかをわかりやすく説明しています。

 

腸内環境が整えば、
自然と悪玉菌は減り、善玉菌優位になります。

そうなれば、悪玉菌が作り出してしまう毒素も減るので
腎臓への負担も減らすことができますよ。

また、腸内環境を整える、いわゆる「腸活」には
腎臓ケア以外にも、

  • 基礎代謝が上がり、太りにくい体になる
  • 免疫力が上がる
  • 毛並みが美しくなる
  • 活発になる

など、猫にとってさまざまな良い効果があります。

腎臓だけではなく、猫の全身的な健康状態を底上げしてくれるのが
「腸活」なんです。

猫の「腸活」、腸内環境改善は何をしたらいい?

腸活、腸内環境改善と聞くと

乳酸菌のサプリとかがいいのかな?

ハイ、そう思われる方も多いと思います。
決して間違いではないし、効果もあるかもしれませんが
管理人もみじのおすすめは発酵食品!

善玉菌である乳酸菌が大切なのはもちろんですが
それだけでは、腸内環境改善による恩恵を
十分に受けるには不足があると感じています。

腸内環境改善には、乳酸菌だけではなく

  • 消化を助ける酵素群
  • 乳酸菌のエサになる水溶性食物繊維
  • 吸収した栄養素を生かすビタミン、ミネラル

これらもとても大切なんです。

  • 酵素群の助けを借りて、食べたものをしっかり消化する
  • 水溶性食物繊維の力で善玉菌を増やし悪玉菌を減らす
  • 吸収された栄養を十分なビタミン、ミネラルで無駄なく代謝する

ここまでできてこその腸内環境改善なんです。

発酵食品には、乳酸菌だけではなく、
酵素群、水溶性食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富に含まれていて、
いわばオールインワンの腸内環境改善アイテムなんですよ。

管理人もみじは、かれこれ14年ほど、
我が家の猫たちに発酵食品サプリメントを与えています。

15歳になった猫が2頭いますが
さすがに腎機能の低下はまぬがれることはできず
うっすらと腎不全の気配が近づいてきている感はありますが、
まだまだ元気いっぱい、若い猫のように
駆けまわったりジャンプしたりすることもしばしば。

重度の肥満と肝機能低下に悩まされていた猫も
発酵食品サプリのおかげで健康を取り戻し
15歳になった今でもその状態を維持できています。

猫の腸活、腸内環境改善には発酵食品のサプリメントを。
管理人もみじの超おすすめです!

管理人もみじ超おすすめの腸内環境改善アイテム

管理人もみじが14年くらい、猫に愛用しているサプリメント。
猫の腸活に必要なものがすべて揃っている、いわばオールインワンの
腸内環境改善アイテムです。

合成物や工業製品ではなく、自然の食べ物だけで作られた発酵食品です。

 

ここまでのまとめ
  • 腸で悪玉菌が作る毒素も腎臓には負担になる!
  • 悪玉菌が作る毒素を減らすには、「腸活」!
    腸内環境を改善しよう
  • 腸内環境の改善には、乳酸菌もよいけど
    管理人もみじのおすすめは発酵食品のサプリメント!

まとめ、猫の腎臓ケア、基本は食事から!

腎臓に限らず、健康の基本は食事から。

これはヒトも猫も同じだと思います。
毎日ケーキを食べながらダイエットサプリを飲んでも
痩せられやしませんよね。

猫も同じ。
体の中でゴミを増やしてしまうような食事を続けながら
たとえば腎臓によいと言われるようなサプリを与えても
十分な効果は得られません。

毎日食べ続ける食事。
食事の品質や栄養バランスを意識して
キャットフードを選んであげることが大切なんです。

目に見えるような効果はありませんが、
地道な日々の積み重ねこそが
愛猫を腎不全から守ることにつながります。

腎臓ケアを考えている飼い主さん、
愛猫に与えている食事を今一度、見直してみませんか?

良質なフードの見分け方が深くわかるおすすめ記事

健康な猫さん向けの記事ですが、
病気や不調のある猫さんでも考え方は基本的に同じです。
基本を踏まえたうえで、個々の猫に合わせた栄養バランスの
フードを選んであげてください。

高品質、良質なキャットフードとは?選び方がすぐわかる、3つのポイント教えます!
キャットフード選びで悩んでいる飼い主さんのための記事です。キャットフード選びの基本的な3つのポイントをわかりやすく解説!

 

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